当店でも販売&使用している3Dプリンターの使用感をお伝えしてみましょう。
今回はANYCUBIC製 i3MEGAです。
数多あるPrusa i3クローン機の一つという位置づけです。
ぱっと見た感じは金属製のボディーが特徴でしょうか。
ナノラボへの導入は2018年の9月頃です
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- 組立難易度:★★★★☆(星4つ-簡単)
セミアセンブルされており、本体の大きなパーツは2つです。
付属のボルト8本を付属の六角レンチで組付ければOK。
付属のアクリル板を組み合わせてリールスタンドを組み立てる必要がありますが、説明書はなくても大丈夫でしょう。 - ベッド調整難易度:★★★☆☆(星3つ-ふつう)
四隅の調整ネジでベッドの水平と高さを調整するタイプです。
ガラス製ベッドですので、ベッド自体の歪みなどは小さいです。
ナノラボの個体はベッド全域で印刷に支障のあるような気になる歪みは出ていません。
(一部個体では中央がやや凹み気味の物があるっぽい?) - 印刷物の張付き&取外し易さ:★★★★☆(星4つ-良い)
ULTRABASEというテクスチャ付きガラスベッドが採用されています。
ベッドの温度が高いと強力に張り付き、室温まで冷却されると印刷物がポロリと剥がれるという感じで非常に使いやすいベッドです。
張り付きが悪い場合はアルコールなどで軽く拭くと復活します。
PLAならほとんどの場合はブリムやラフトは不要でしょう。一辺10cm以上の印刷物でも3mm程度ブリムがあれば剥がれる心配はほぼありません。 - エクストルーダーの安定性:★★★☆☆(星3つ-ふつう)
E3DのV6ホットエンドのコピー品のようで、基本的に良くできたエクストルーダーです。
ただ、エクストルーダー上部のコールドセクションの冷却があまり良くないのか、リトラクションの多いプリント等の際にはノズルが詰まることがあるようです。
コールドセクションへのダクトを追加するか、ファンを交換する等の対策を実施すると良いでしょう。 - 印刷の仕上がりと印刷速度:★★★★☆(星4つ-よい)
印刷婚の揃った良いプリントをしています。
印刷物冷却用の遠心式ブロアとほぼ水平へ細く吹き出すノズルのおかけで、オーバーハングへの耐性も高いです。
スチール板金によるボディ剛性の高さが効いている印象です。
印刷速度は20~100mm/s(推奨60mm/s)と一般的なスピードです。
積層ピッチが揃わない場合はベルトのテンションを確認しましょう。 - 表示と機能:★★★★☆(星4つ-良い)
表示についてはフルカラーのタッチスクリーンで反応も良いです。
接続インターフェースはフルサイズのSDカードリーダーとUSB-Aとなっています。
日本語にはなりませんが、単語レベルで分かれば問題なし。
特別な機能としては、意図せぬ電源OFFの際の復帰機能とフィラメントセンサーが標準装備されています。大物の印刷も安心ですね。 - スライサー:★★★★☆(星4つ-よい)
CuraやSlic3r等のオープンソースのスライサが使用可能です。
有料ですがSimplyfy3Dも対応しているらしい。
Curaの最新版なら出来の良い設定が「ANYCUBIC I3 MEGA」のプリンタ名で用意されています。
=トータル評価=
組立の簡単さ、使いさすさ、この値段としては十分以上の印刷品質、5万円以下の価格と、非常にバランスが良いプリンターです。
公式HPには部品の交換方法の動画やファームウェアがきちんとアップされています。
最初に購入するプリンターとして強くお勧めできるプリンターです。
店舗およびWEBショップにて販売もしております。